男の娘の楽しみ

男の娘の楽しみ

著者

弾瑠璃

内容

「楽しみ」は、人それぞれ違うように思います。,「男の娘の楽しみ」は男の娘にしか、わからないように思います。そんなこんなの「男の娘の楽しみ」について、仲良しの小雪ちゃん(冬小路小雪、ふゆこうじこゆき)にお話していました。, すると、小雪ちゃんは、笑顔で言うのです。,「うーん、瑠璃ちゃんの言うことは、わかる部分もあるけれど、正直、やっぱり、わからない部分もあるわあ……」, 巷では、「体は男でも、心は女」という表現をしばしば使いますが、わたしの場合はそれとも少し違うような気がするのです。, などと申しましたら、「ますます、わかんないなあ」と小雪ちゃんが、ぼそり、とつぶやいて、こう提案したのです。,「いっそ、弾瑠璃(だんるり)をモデルにして、今までわたしが書いてきた『男の娘』のストーリーは、これからは、瑠璃ちゃん本人が書いたほうがいいかも……」, 小雪ちゃんは白椿女子大文学部の女子大生で文学少女なのです。本を読むことと、文章を書くことが大好きな女の子なのです。, そこで、小雪ちゃんはチアリーダー部に所属するご自身の体験話、就活のお話や秘書のお仕事の話などを小説にして白椿社から出版しています。, , 小雪ちゃんは、この他に、友人であるわたし、弾瑠璃をモデルにしたいわゆる「男の娘」の話もいっぱい書いています。わたしが小雪ちゃんにお話した体験談をもとに、小雪ちゃんが脚色して書いた小説です。, たとえば『ぺにくりいじくり』『レーシングブルマの女子高生と男の娘』『スクール水着の女子高生と男の娘』『男の娘はスクール水着で水中騎馬戦』『尼僧と男の娘の秘密』『革の好きな男の娘と女子高生』『女子校のハレンチ体育授業と男の娘』『キャビンアテンダントとシーメール』などです。, こういった、小雪ちゃんが、わたしからの伝聞を脚色して「男の娘」のお話を書き綴ってゆくというスタイルから、小説のモデルの弾瑠璃本人が「男の娘」のお話を書くという方法に変更しましょう、というのが、小雪ちゃんの提案なのです。, 小雪ちゃんは今までどおり「女の子」のお話を書くのでしょう。,「わたしに、うまく書けるかしら」,「うまく、できなくてもいいわ。瑠璃ちゃんの好きなように書けばいいだけのこと……」,「シリーズものはどうしたらいいのかしら。たとえば『ぺにくりいじくり』はシリーズで何冊も出版されているけれど、物語の主人公の弾瑠璃が作者になって、その続きを書いてもいいのかしら」,「出版社の白椿社さんも、瑠璃ちゃんがシリーズの続きを書くことに異存はないみたいだから、いいんじゃない。わたしが書いた小説とは少し作風が変わるかもしれないけれど、弾瑠璃のことを一番よく知っているのは他でもない、瑠璃ちゃん本人だもの」, という小雪ちゃんとのやりとりで、今後は弾瑠璃や「男の娘」のお話は、小雪ちゃんが伝聞で書くのではなく、わたし、弾瑠璃本人が書いて、小雪ちゃんのご本を出版している白椿社さんから出すことにしたのです。, でも最初から創作で物語を書くのは、やはり、ハードルが高いので、つれづれなるままのエッセイでお送りしたいと思うのです。, そこで、今、わたしの生まれて初めての小さな随筆『男の娘の楽しみ』を書き始めた次第なのです。, シーメール、レディボーイ、ニューハーフ、両性具有、アンドロギュヌスなど、「男の娘」を示す表現はいくつもあるでしょうが、小雪ちゃんがよく使っていた「男の娘」という言い方をこのエッセイでは踏襲することにしました。, いきなり小雪ちゃんからバトンタッチしても、何から書いていいのか、よくわかりません。そこで、弾瑠璃の処女作として『男の娘の楽しみ』では、わたしが思いつく楽しみから書きはじめてみようと思うのです。, , とりあえず、最初に思いつくのは「スカートを穿く楽しみ」です。

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