ネコサマ魔王とタチワンコ【全年齢版】: 飼い主にラブラブ〇ックスを要求されています (ゆりかもねノベルス)

ネコサマ魔王とタチワンコ【全年齢版】: 飼い主にラブラブ〇ックスを要求されています (ゆりかもねノベルス)

著者

おとなり

内容

※本作は同タイトル作品からアダルトシーンを削除した全年齢版です。,人狼とヒューマー(人間)の間に生まれた、半人狼のフューリは、ヒューマーの町で差別的な扱いに耐えつつ暮らしていた。そんなあるとき、魔王の血族にして学園都市の王であるオルナダルファウルスの『飼い犬』に、仮採用されてしまう。上位種族に飼われることは、現在の境遇を抜け出す絶好のチャンス。しかし、飼い犬の仕事には”夜のお勤め”が含まれており、オルナダルファウルスは好色家として有名だった。まったくの未経験のフューリは、務めを果たす自信がなく、また、行為に及べない事情を抱えていたため、辞退を考える。そこにオルナダルファウルスが暗殺のターゲットにされているらしいという話が舞い込み、せめて暗殺の件が片付くまでは、側で護衛を務めようとするのだが……。 現役レズビアンが描く、性別のない世界を舞台にした、安心設計身分差ビッチ受けワンコ攻め学園ファンタジー百合小説! コミカルかつライトなストーリーと、寵愛を受け能力を認められていく快感をお楽しみください!,■冒頭部試し読み とんでもない夢を見て、ベッドから転げ落ちた。 打ち付けた頭の痛みを、まるで感じないほど、ねっとりとした生々しい感触が、下半身に纏わりついていた。 頭の上の耳には、「そら、もっと楽しませろ、フューリ」という、煽情的な声が、目には、真っ赤な目をギラつかせ、長い黒髪を乱して、僕の上で腰をくねらす様がチラついて、僕は軋む床板の上に転がったまま、両手で顔を覆う。 夢とはいえ、夢とはいえ僕は、オルナダ様とあんなにも卑猥なことを……。 ぐしぐしと前髪を掻きむしった僕は、はぁ、と長く息を吐き出した。 のろのろと起き上がり、つぎはぎだらけの毛皮のベッドへ戻る。藁を編んだ枕の上には、昨夜、家中からかき集めてきた、古い新聞が散らばっていた。 そのうちの一つを拾い上げて、月明かりの下に広げる。 ゴシップが掲載された紙面には、『オルナダルファウルス、大地を引き裂き、大乱交川遊び』の見出しと共に、崖の間の急流をボートで下りながら、裸の人々と絡み合う、オルナダ様らしき人物が写った写真が載っている。 別の日の新聞でも、『うっかり古代兵器を起動』だの、『新型魔術器実験で山を爆破』だの、『王族を巻き込む乱痴気騒ぎ』だのと、オルナダ様の名前が出ている記事は、物騒だったり、猥褻だったりな見出しばかり。 「ぴゃうぅッ」 それらを眺めつつ、夢の内容を思い返すと、不安と緊張でしゃっくりが出始める。両手で舌を引っ張ってみるけど、近所中を起こしそうな音量になるだけだったので、息を止めて、新聞から目を逸らす。 このゴシップ常連の魔族、オルナダ様こと、オルナダルファウルス・ギルオウーフ・レ・ギルオウーフ・ヴェンダリオン・ラウ・ガルダーフに、僕は、もしかしたら、たぶん、近いうちに、夢の中でしていたのと同じようなことを要求される。 幸か不幸か、今の僕はあの人と、そういう関係性にある。 夢の光景を思い返すほど、荷の重さが、ヒシヒシと肩に伸し掛かるのを感じた僕は、ぼすんとベッドに頭をつけて丸くなった。 僕には、そういう経験が全くない。口づけをしたこともなければ、手を握ったことさえない。そもそも、誰かとそんな関係になったことがない。 生まれてこのかた一度もだ。 その手のことに関する知識も、落書きのような絵と、いかがわしい小説で見たものがすべて。 それも、特殊な性癖を持つ人用の。 おかげで、通常はどうするのかも、具体的にどうやるのかも、なにもわからないのに、おかしな性癖が色々あることだけは知っているという、奇妙な状態だ。 そんなものだから、昨日からずっと、一体なにをやらされるのか、あの人はどんな珍妙な性癖を持っているのかと、不安に苛まれている。 僕はベッドに押し付けた頭を抱えて、うんうんと唸る。 どう考えても、こんな僕に、おそらく連日の大乱交祭りで、百戦錬磨しているであろうあの人を、満足させるなんて無理だ。 どのくらい無理かというと、裸のヒューマーが、山サイズの超大型竜に挑むくらい無理。 いろんな意味で、瞬殺されてしまうに違いない。 なのに、それなのに、どうしてあの人は、僕なんかを、飼い犬に仮採用したのか。 だいたい僕は、単にアレやコレやが未経験というだけでなく、生まれも育ちも、魔族なんかとは相容れない存在だ。試験会場にいた人たちだって、飼い主も、飼い犬候補たちも、みんながみんな、目が零れ落ちそうなほど、驚いていた。 自分でも、何度も考えてみたけど、ただの一つも採用理由が思い浮かばない。 飼い犬を務められる自信だって、あるわけがない。 「…………やっぱり、明日きちんと辞退しよう」 新聞を散らかしたまま、仰向けに寝そべる。 飼い犬という身分を与えられることは、普通なら、この町を抜け出す最高のチャンスだ。だけど、飼い主があのオルナダ様では、もしかしたら逆に、生存さえ危険になることもあるかもしれない。 あの人は、その昔、この世を支配した魔王の末裔な上に、実質国王のような立場の人なのだ。 もしなにか、やらかしてしまったら、追放されたり、処刑されたりする可能性もある。それはとてもとてもマズイ。 それに、それにもし、なんの問題なく、試用期間を終えられたとしても、絶対に本採用にならないだけの理由が、僕にはある。 あまり、他人には知られたくない理由が。 試しに、上手いこと気に入られて、本採用になる場面を思い浮かべようとするけど、いくら考えても、その理由を知られてなお、採用すると言ってもらえる方法は思い浮かばない。 僕は大きく、深く、ため息を吐く。 考えるのを止め、寝返りを打ち、枕の下に入れていた新聞を手に取る。一番写りの良かった、オルナダ様の写真を眺める。 無表情の写真だけれど、やっぱり、何度見ても綺麗な人だ。 採用を告げられたときの、目の前で動き、しゃべっていたあの人はもっと……。 そう考えそうになった僕は、ブンブンと頭を振り、枕に顔を押し付けた。 ■既刊案内 ・honey-trap: 百人切りモテ子がストーカーに落とされる百合な話(ゆりかもねノベルス)Kindle Unlimited対象 性別のない世界を舞台にした安心設計百合小説。 不特定多数と性愛関係を持つ学生、新名は、教師との密会中に波多野という名の同級生と知り合う。それ以来、何かと波多野の視線を感じるようになった新名は、ストーカー化の懸念をいだきながらも波多野のことが気になりだして…。 ビッチが朴念仁に翻弄されるラブロマンス百合作品!

ネコサマ魔王とタチワンコ【全年齢版】: 飼い主にラブラブ〇ックスを要求されています (ゆりかもねノベルス)

最新情報をチェックしよう!