アイパー男

アイパー男

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内容

★★★★★ プロという可能性も考えた。でも、こんな強面タイプのおっさんのプロなんて聞いたことがない。それによく見れば、ずんぐりむっくりの、ムチムチしたエロい体つきの男なのだ。浴衣がはだけてめくれているから、脚の太いのも、毛深いのも確認済みだし、腕毛もあって手首が太い。 とりあえず鑑賞だけでも、と思って俺はすぐそばに横になった。そのとたん、手が伸びてきた。 「え」 「こいって」 あれ?あれ?と思っている間に引き寄せられていた。間近に顔を突き合わせると、こわかった顔がゆるんで人の良さそうな笑顔になった。こう見るとそうおっさんでもないのかもしれない。まだ三十代の半ば程度? つられてこっちも笑うと、うれしそうな顔が寄ってきて唇が重なった。 「んう……」 酒臭い舌がぬるぬると口の中に入り込んできて、これはもう絶対にノンケなんかではないとわかった。いくら酔っていたって、俺は徹夜明けでそのまま仕事続けて、ちょっと居眠りした後に直接ここにきたのだ。だから無精髭ものびているし、顔だって四角くて女に間違われるわけはない。プロってこともないだろう、プロがここまで積極的に舌をからませるなんておかしい。 ずるずると唾で濡れた舌を吸いあっている内に、俺はたまらずビンビンになった。それを男の手がそっと浴衣の上から撫でてたしかめた。俺は握られながら顔を引いた。男は得意そうな顔で笑っていた。 この顔でお仲間かよ。 笑っていても、やっぱりヤクザかチンピラのようにしか見えない男だった。いい意味でも悪い意味でも、見た目は完全にノンケだった。 「お前、かわいいな」 低いしわがれ声で囁かれた。太い腕に抱き寄せられ、勃ったものをゴリゴリこすりあわせる。まだ大きさはわからないが、とにかくかたいのは間違いない。痛いくらいだった。 「いいケツしてるな。でっかくて触りがいがある」 男の手が俺の浴衣の中に入りこみ、尻の方にまわっていた。ケツを触るのが本当に好きなようで、じっくり何度も撫で回してボリュームを確かめる。俺も受け相手にはよく似たようなことをするが、やり方がずっとスケベったらしい感じがする。 「う」 男の指先がケツの穴に触れていた。そっと指先をのせているだけなのだが、そうしながらジロジロと見つめられて変な気持ちになってくる。つい体をふるわせると、男はニヤニヤと笑って指をはなした。その指に目の前で唾をつけてみせて、今度はじわじわと指先を中にもぐりこませてくる。 「う、あ、あ……」 ★★★★★ どこからどう見てもヤクザくずれかチンピラかと思うノンケくさいガチムチ男。 しかしやさしくリードする男っぽいタチで、グイグイ引っぱられ好きになってしまう。 ところが……。 男と男ともう一人男の恋模様。 ゲイ官能小説。 初出『ジーメン』。 もしかしたら尾上桂治名義で発表したものかもしれません……。

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