
ノンケの口説き方教えます
著者
内容
(本文より) 男が好きな男同士、濃厚に絡み合うセックスは勿論好きだ。 だが箸休めとでも言おうか、無性にノンケ男を喰いたくなることが時たまある。 ベッドの上では横になったきり動かないし、ましてやこちらを気持ち良くさせてくれることなど殆どない。 それでもノンケ男に食指が動くのは、ゲイの男とは根本的に違う色気があるからだと、私は思う。 そして私がノンケを喰った場合、彼らにとっての「男初体験」そして「人生唯一の男体験」になる可能性が高い。 三十代、四十代の男盛り、分別盛りの人生に忘れられない足跡を残すことの快感も大きい。 タイミングと縁と人間同士の相性。 微妙な要素が偶然に噛み合う時、ノンケ男は一時だけ私のものになる。 そんな数少ないノンケ喰い体験のひとつを、恥ずかしながらご披露したい。 ---------------------- エロ小説として読むか、実用的なハウツー物として読むか。 行きずりのノンケ野郎を落とすショートストーリー。 初出:雑誌『ジーメン』(掲載時タイトル・「ノンケ野郎は蜜の味」) 表紙イラスト:木村べん(©STUDIOKAIZ)

ノンケの口説き方教えます